(河津秋敏氏書き下ろしシナリオ)
古代、ターム族の巣でボクオーン発案の水攻めもターム族の策で逆にピンチに陥ったセルマと七英雄達。
しかし自然と水が引いていき助かった。
辺りには無数のモール族が。

シエロ「いやいや、これはノエルに言われてやったことですよ。伊達に七英雄と名乗ってませんな。いやいや、流石です。」
ロックブーケ「ノエル兄さま、すごい!」
ワグナス「では改めて残敵掃討を始めよう。」
一方、ノエル・オアイーブ・サグザーのいるテレルテバでは・・・

オアイーブ「タームとの戦いは大丈夫なの?」
ノエル「ああ、手は打ってきた。あとはワグナス達がうまくやるだろう。」


ノエル「君と私では住む世界が違いすぎる。君が私と行けない事は分かっているはずだ。発振回路のテストをしよう。オアイーブ、測定を頼む。」
オアイーブ「はい。誤差は測定限界以下です。安定しています。
バカみたい。どうして、私、あなたが何処かへ行ってしまう手伝いをしているの。こんな塔、魔物にでも襲われて壊れてしまえばいいのに。」
ノエル「オアイーブ、すまない。君はいつでも私と、私たちの心の支えだった。君がいたから困難を乗り越えて、七英雄と呼ばれるまでになった。だが、この世界には七英雄は必要なくなったんだ。私の・・・私たちの居場所はもうないんだよ。」
オアイーブ「ノエル。行かないで・・・」
タームの巣、ターム族を掃討。
ダンターグ「悪足掻きだったな。これで全部片付いたってわけだ。ガハハハハハ。」
ワグナス「うむ。テレルテバへ帰還しよう。ノエルの方も準備が進んでいるはずだ。」
セルマ「ノエルは何の準備をしているの?」
ワグナス「ターム族は我々最大の敵だった。ターム族との戦いの中で、我々は七英雄と呼ばれるようになった。だが、それも終わりだ。蜚鳥尽きて良弓薦めらる。狡兎死して走狗烹らる。我々がこの地に留まれば身の破滅を招くだろう。早々に旅立たねばならんのだよ。」
セルマ「そんなの、ひどいよ。あなた達が世界を救ったんでしょう?」
ワグナス「患難は共に出来ても安楽は共に出来ない。それが世の習い。お前も覚えておくがいい。」
セルマ「私はそんなの信じない。世界が平和になれば、皆が幸せに暮らせるはずよ。」
白金の大帝「・・・」
皆でテレルテバへ――――しかし、そこには敵襲が。

ノエル「すべてが囮だったということだ。自らの巣と仲間と卵とを犠牲にして、最初からテレルテバを襲撃するつもりだったのだ。」
ボクオーン「私の戦略の上を行っていたというのか、この蟻どもが。有り得ない!」
ノエル「現実を認めないと物事は前に進みませんよ。第二塔にサグザーが孤立している。救出に向かおう。セルマ皇帝には、オアイーブと共に第一塔を防衛してもらいたい。」
セルマ「忘れられたかと思ったわ。OK、任せて。」
その後、第一塔にてセルマとオアイーブ。
セルマ「オアイーブさん、あなたはノエルの恋人なの?」
オアイーブ「それなら嬉しいのだけど。あの人は私に恋してない。私を愛そうとしてくれてるけど、あの人の愛は私に向かってないの。」
セルマ「そんな、ひどい。他の人を愛してるなんて。」
オアイーブ「違うの。あの人が愛しているのは何か別のもの。

オアイーブ「それも、もう難しくなっているけれど。」
セルマ「オアイーブさんは、ノエルを愛しているのね。あれ? 涙が出てきた・・・どうしてだろう。胸が痛くてたまらない。あたしはまだ、恋愛なんて知らないのに。苦しくて、悲しくて・・・」
オアイーブ「セルマ・・・誰か愛する人を思い出したの?」
セルマ「分からない、分からない・・・」
第二塔、タームの戦士と交戦するノエル。ついに秘術、同化・吸収の法を発動。

ワグナス「タームと同化したというのか?なぜタームの姿に変わらない?」
ノエル「これは相手の生体としてのエネルギー、記憶、能力を吸収する技。吸収した相手に乗っ取られる危険もあるがな。」
七英雄たちが孤立していたサグザーとセルマの仲間・ブラックの元に到着。



そしてノエルがクィーンを倒す。
ワグナス「完勝だな、ノエル。」
ノエル「ターム戦士の一途な心、強くなりたいという飽くなき探求が私に力をくれた。吸収した力そのものよりも、この想いの方が強さをくれた気がするよ。」
ワグナス「吸収の法の力、もの凄いな。これがあれば、四魔貴族とやらとも互角に戦えるかもしれん。」
ノエル「その思いに乗っ取られるかもしれんぞ。化け物じみた妄想、愚か者のような欲望に憑かれるかもしれん。それでもいいのか?」
ワグナス「それくらいの覚悟なくして英雄を名乗れはしまい。行ける所まで行くまでだ。そうだろう、ノエル。」
ノエル「ああ。共に進もう、ワグナス。我らこそが最強だ。」
その後、セルマ達を元の時代へ転送する事に。

ロックブーケ「向こうで待っててね。凄く強くなって、そっちに行くから。」
セルマ「期待してる、というか、お願いね。」
ノエル「理論上、お前があまり待つ必要はない。我々は直ぐに追いつくはずだ。」
セルマ「それで、いいの?」
ノエル「我々はお前に頼まれたから行くわけではない。我々自身の判断でそう決めたのだ。七英雄とはそういう存在だ。答えになってないだろうが。」
セルマ「不器用なのね、七英雄。」
ノエル「子供のくせに。
オアイーブ、同時に操作だ。3,2,1、今だ。」



ノエル「サグザー、オアイーブ、操作を頼む。」
サグザー「いいのか、ノエル。後悔しても後戻りは出来ないぞ。」
ノエル「後悔は望むところ。後戻りさえしなければ、いい。光は我らの前にある。」
サグザー「オアイーブ、準備はいいな。転送プロセスを開始する。」
オアイーブ「このスイッチを押してしまえば、もう後戻りはできない。本当にあなた達の未来に光はあるの、ノエル。
転送プロセス、開始!」
サグザー「オアイーブ、同時に操作だ。3,2,1、今だ!」

ボクオーン「ウォー、体が引き裂かれるー!」
ダンターグ「これしきの、痛み・・・うがーッ!」
クジンシー「ひーっ、死ぬー、ぃぬーッ!」
スービエ「体が、捻じ切れそうだ、っく。」
ロックブーケ「もうだめ・・・たすけて・・・」
ワグナス「ノエル、これも計算どおりなのか・・・」
ノエル「オアイーブ・・・これは、君が与えた罰か・・・」
サグザー「オアイーブ!早く!転送を!このままでは彼らがもたない。ノエルが死んでしまうぞ!」

オアイーブ「お父様、なぜノエルをそんなに憎むの。ノエルは何度も何度も私たちを救ってくれたのに。」
オアイーブの父「なぜ?ノエルなどただの使用人ではないか。本来、お前たちと言葉を交わしていいような身分ではない。何が七英雄だ!」
しかしオアイーブは父の制止を振り切って転送作業を開始。

オアイーブ「転送!」
・・・・・・
オアイーブ「行ってしまった・・・」
サグザー「座標がかなりずれた。彼らが無事にどこかにたどり着いたことを祈るしかない。」

今回のストーリー完。
先日、エンサガ含め全てのサガシリーズ人気投票なんてのが。
記名制で誰に入れても自由。「ア~バロン♪って歌う町の人」とかも有り。
自分が投票したのは・・・ジェシカです!え?誰それ?
帝国軽装歩兵(女)の水色の髪の娘。
なんでか分からないけど当時重宝して使ってて、わざわざ調節して最終メンバーに入れたりしてた。
エンサガでは帝国軽装歩兵はライーザのみ登場。ジェシカの出番は・・・ないだろうなあorz
気になる人気投票の最終結果はこちらのサイトの方が編集して載せてくれてますね→
EmperorsSaga(エンサガ)攻略メモ予想はエンサガでメインのナビ役のキャットにしたけど違ったなあ。
2013/12/22(日) 15:51 |
コメント:1 |
トラックバック:0 |
▲